■ 抄録・要旨
| 全環研酸性雨広域大気汚染調査研究部会の全国調査の参加機関の内、8機関によりフィルターパック法にて全国11地点(利尻、母子里、札幌北、札幌白石、加須、豊橋、海南、神戸須磨、香北、大里、辺戸岬)で亜硝酸ガス(HONO)濃度調査を2008年度から実施している。
2010年度調査は、月最大値は加須7月、月最低値は利尻1月であり、年平均値は、都市部である加須、神戸須磨、札幌2地点および豊橋で高く、遠隔地である利尻および辺戸岬で低かった。NO2濃度が得られた地点でのHONO/NO2比は、春から夏に高く、冬に低い場合が多くみられた。これはHONOの生成に関し、大気中粒子表面におけるNO2と水の不均一反応による間接発生の寄与が大きいためと考えられた。
|